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HANABI!! HANABI!!


グッドデザイン賞
2010年、花火業界では初のグッドデザイン賞が受賞されました。受賞したのは東京の (株) 丸玉屋と主催者であるNARITA花火大会実行委員会で今までない観客参加型の大会を評価されたものです。花火を使ったビンゴケームや観客の手拍子に合わせて花火を打ち上げるなど画期的な手法で今後は観客も見ているだけでなく自分達から主催者などへ提案したりと観客プラス主催者の3D、立体的な手法がブームになるかも知れません。

花火の玉
現在の日本の花火の玉は球形であるが海外では円筒形が一般的である。日本の球形花火は世界一の芸術と呼ばれる割物花火を生み育ててきた。しかし 日本の玉も始めは長玉といって円筒形をしていた。球形の丸い玉が最初に確認できるのは文政6年 (1823) のことである。

中国の雪 (thalj al-sin)
アラビア世界では硝石のことを常に 「中国の雪」 と呼んでいたことから 中国起源であると裏づけられる。

切り火
花火師が打ち上げに出向くときに事故の内容に厄除けとして火打石を打って出したとされる江戸時代からの習慣である。奉納花火や大玉の打ち上げでは筒の周囲にお神酒を振りかける場合も見受けられる。


打ち上げ花火
打ち上げ花火が最初に確認できるのは文政年間 (1818年) ごろからである。それまでは噴き出し花火が一般的で、その後流星になる。当時は筒も木製で乾燥するとヒビが入り使えなくなるので海岸の砂の中に埋めたり使用する数日前には水を充分含ませるなど管理も大変であった。

日本の花火
世界一の芸術品と呼ばれる日本の花火には三つの特徴があります。一つは真円、まん丸になる。そして星と呼ばれる火薬の色が変化すること。最後に芯があり、二重丸三重丸など円が多重になる。

ねずみ花火
ねずみ花火にはシュルシュルと回転して最後にパァーンと爆ぜる花車が一般的ですが古くは棒状の筆ねずみがありました。江戸時代は直線的に移動する筆ねずみで最後に爆ぜることはありません。現在の花車も数年前から小粒火薬を使用しなくなり最後にパァーンと爆ぜることがなくなりました。


エコ花火 & 環境問題
花火業界でいま一番問題になっているのが打ち上げて破裂した後の玉皮の破片 (ゴミ) です。玉皮はボール紙などを化学糊を使いプレスして作っています。この糊が化学糊のために水に沈んでも溶けずゴミとして水中に残ります。某花火大会では最大7号玉を川べりで約9500発打ち上げています。当然終了してから関係者はゴミとなって落ちている破片を回収しますが水中に落ちたものまでは回収できないのが現状です。この大会で以前に調査した時は約200kgの破片が回収されました。この問題を解決したのがエコ花火と呼ばれるもので水中もしくは地中であってもバクテリアなどによって3週間ほどで自然に分解される玉皮です。現在は2社から生産されています。

火薬
火薬は混合物であり化合物ではない。火薬は非常に早く燃焼する。木炭が最初に発火し、硫黄が発火温度を約250度まで下げた後、硫黄が木炭を急激に燃やして温度が335度に達した時点で、硝石の溶融が始まる。硝石には酸素があることで、これらの混合物は大気がなくても燃焼する。その燃焼速度が速いことで爆発物に似たような反応が起こる。

彗星
中国で1180年頃に使われていたロケット花火で日本では流星と呼称されている。地老鼠を火箭に取り付たもの。